高2 世界史 南北戦争 世界史Aでの資料配信、グループ活動による資料考察、内容理解【実践事例】(香川県立高瀬高等学校)

高2 世界史 南北戦争 世界史Aでの資料配信、グループ活動による資料考察、内容理解【実践事例】(香川県立高瀬高等学校)


基本情報
授業担当者杉吉 勇輝
ICT環境1人1台タブレット
学年 / 教科2年/地理歴史科(世界史A)
単元南北戦争
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〈実践の概要〉
リンカン大統領の奴隷に対する考え方や政策の変遷について、時代背景を踏まえつつ、資料から考察する。リンカン大統領が奴隷解放宣言を出した真意について、自分の言葉でまとめる。

〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
資料集に載っていない資料を配信することができる。また、その資料に書き込むことができるため、内容を整理しやすい。
授業の途中で資料を配信することができる。重要な資料を後出しでき、紙媒体に比べて、配信であれば生徒は即座に見ることができる。
授業のまとめを書かせて提出させることができる。生徒は授業外の時間で作成、提出ができるし、教員もタブレットさえあればいつでもどこでも評価ができる。また、生徒のまとめの中から良かったものを次時の授業の最初に紹介することで、生徒の意欲を高めることができる。

〈実践の目標〉
リンカン大統領の奴隷に対する考え方を、歴史的背景を踏まえた上で、演説文から読み取ることができる。
リンカン大統領の奴隷に対する考え方や、政策の変遷について、自分の言葉でまとめることができる。

〈授業写真〉

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〈場面1〉前時の授業の振り返り
南北戦争が起こった理由とその結果について、生徒が事前にロイロノート・スクールに提出していたものの中から、うまくまとめられていたものを配信、紹介した。教員のまとめではなく、クラスの生徒がまとめたものということもあり、生徒は興味を持って聞く様子が見られた。

〈場面2〉リンカン大統領の演説文の読み取り①
リンカン大統領の奴隷に関する考え方の変遷がわかる3つの資料を事前に配信し、グループで読み取り、その意図を考察させた。演説文の気になる箇所にラインを引いたり、またそれを消したりする中で、リンカン大統領の真意が読み取れる箇所に少しずつ近づいていくことができた。また、前回の授業時に配信した資料を参考に、歴史的背景を意識しながら読み解くことができたグループもあった。

〈場面3〉リンカン大統領の手紙の読み取り②
奴隷解放宣言の内容について、解放された奴隷州などを地図に書き込みながら説明した後、リンカン大統領が奴隷を解放した目的がわかる1通の手紙を、授業の途中で配信し、グループで読み取り、その意図を考察させた。授業前ではなく、あえて途中で配信することで、その資料が重要であるということを生徒が認識し、より積極的に資料と向き合ってくれた。最後に、リンカン大統領が奴隷を解放した理由を、自分の言葉でまとめさせ、ロイロノート・スクールの提出箱に提出するよう宿題を出して授業を終えた。
提出されたまとめの中には、現在の「Black Lives Matter」運動の内容に触れている者がいたり、リンカン大統領の政策の変遷の裏にあったであろう苦悩を想像して書いている生徒もいたりした。生徒が授業で学んだ内容を自分自身の言葉でまとめること、それを教師がチェックすることで、生徒の理解度を把握したり、次時の授業の構成をしやすくしたりすると感じた。

〈授業写真〉
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