高1 国語 下人の「盗人になる」決断は、肯定できるか? 羅生門 【授業案】 都留文科大学・文学部 相川 稀美
| 学年 / 教科 | 高1/国語 |
| 単元 | 羅生門 |
| 指導要領 | 思考力・判断力・表現力 |
| 教科書会社 | 第一学習社 |
| 授業者 | 相川 稀美(都留文科大学・文学部) |
| 投稿日 | 2026年6月23日 |
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解説動画
作成者からのアピールポイント
バタフライチャートの接続機能を活用し、生徒が「環境」と「論理」を単に並べるだけでなく、その複雑な因果関係を自らビジュアル化して論理的に精読できる設計にこだわりました。正解のないジレンマに対し、無理に1つの結論にまとめず多様な意見をそのまま残すことで、生徒同士が妥協せずに本音でぶつかり合う「深い協働学習」を目指しました。授業前後のスタンスカードを矢印で繋ぐことで、他者との対話を通じて自分の読みがどう変化したかという「思考の変容(メタ認知)」を、生徒自身が視覚的に実感できる工夫をしました。
この授業案のインポート用ノートデータ
【展開1】現在の自分の考えを明確にしよう
「下人が老婆の着物を剥ぎ取って逃げた決断」について【肯定(生存のためには仕方ない)】か【否定(どのような理由でも許されない)】か、自分の立場を決める
カードの色分け:肯定派は「桃色」、否定派は「青色」、迷っている生徒は「黄色」のカードを使用する
提出は「無記名」で提出箱に出してもらう
【展開2】各グループで専門的な根拠を固めよう
グループA(環境分析):飢饉や羅生門の荒廃ぶりなど、下人を追い詰めた「外的要因」の深刻さを探る
グループB(論理分析):老婆が語った「しければ、餓死をするばかり」という「悪の正当化ロジック」の矛盾や説得力を探る
共有ノート:同じ役割のメンバーで1枚の共有ノートを使い、「証拠」をピックアップして、プレゼン用のまとめカードを作成する
【展開3】異なる意見から議論を深めよう
グループAとグループBの生徒が混ざり合うように4人グループを再編する
バタフライチャートを使いグループA(環境)の意見と、グループB(論理)の意見を左右に並べる
そして、両班の意見を合わせた結果に生まれる「グループとしての結論」を中央にまとめる
【展開4】自分の考えの変化をまとめよう
「最初は〇〇という理由で否定派だったが、ジクソー活動で『老婆の論理』の不可避性を聞き、△△という視点に気づいた」といった、思考の変容プロセスを記述する
最終提出:「自分自身の結論」を1枚のカードとして提出する