中1 社会 世界の諸地域 ―南アメリカ州―【実践事例】(仙台市立広瀬中学校)

中1 社会 世界の諸地域 ―南アメリカ州―【実践事例】(仙台市立広瀬中学校)

仙台市立広瀬中学校
齋藤 純教諭
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必要な情報を集めて行うプレゼンテーション活動で、生徒同士の学び合いから「情報活用の実践力」を育成して、自身の思考の深化を感じ取れる授業を実現します。

「南アメリカ州が環境と向き合い、開発を続けるためにはどのような取り組みが必要だろうか。」という単元を貫く課題ついて、情報をまとめてプレゼンテーションを行います。
まず、ペアで1台のタブレット端末を用いて、ロイロノート・スクールのWebカードを使用して発表に必要な情報を集めてスライドを作成します。使用するカードは全部で6枚、そのうちWebカードは3枚までと制限を設けます。スライドが完成したら、前後のペア同士でプレゼンテーションを交互に行います。この時、聞き手側のペアは発表側のペアに対して、スライドの内容や発表方法に関する簡単な助言をします。そして、相手のペアからもらった助言や、実際にプレゼンテーションを行ってどうだったか振り返り、反省を参考にスライドを修正しました。生徒間通信の機能を利用して、他のペアのスライドを貰ったり、交換することで生徒同士の学び合いを促して、自身で学びを深化できるようにしました。
スライドの修正が終わったら、1回目と同じペア同士で2回目のプレゼンテーションを行いました。
最後に単元の学習を通じてどのような納得解を導くことができたのか、個人で学習を振り返ってワークシートに記入し、教師が指名した数名に発表させました。

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ロイロノート導入のメリット

ロイロノート・スクールを授業に用いたことで、生徒が自分の伝えたいことをWeb上の情報や動画コンテンツなど、多数ある情報を自ら判断・選択して、活用・発信するといった「情報活用能力」を効果的に育成することができました。

生徒間の通信が可能なので、作成したカードをお互いに交換することができ、対話的な学習から学び合いが生まれ、より学びの深化につながったと考えられます。


実践の目標

南アメリカ州の急激に進行する開発とそれに伴う環境問題について関心を持ち、豊かな生活と環境問題の両立に向けて意欲的に追究しようとしている。

南アメリカ州の開発とそれに伴う環境問題について、様々な資料や既習事項を基に分析し、自分の考えを適切に表現することができる。

南アメリカ州の産業構造や地球環境に関する課題などについて、様々な資料を収集・選択し、的確に読み取ることができる。


実践の場面

1. Webカードで、NHKforschoolなどから情報を集める
単元を貫く学習課題である「南アメリカ州が環境と向き合い、開発を続けていくにはどのような取り組みが必要だろうか。」という課題について、単元の学習を通して生徒が見出した答えを他者に分かりやすく伝えるために、ロイロノート・スクールのWebカードを用いて、NHK for Schoolなどから情報を集める。


2. 集めた情報を使い、スライドを作成する
ロイロノート・スクールのWebカードなどを用いて集めた情報を使って、プレゼンテーション用のスライドを作成する。
この際、教師側からカードは全部で6枚、Webカード(動画のキャプチャー画像も含む)はそのうちの3枚までと制限を設ける。そうすることで、ペアでの話し合いを促したり、生徒一人ひとりの情報活用の実践力の育成につなげるように工夫した。


3. 第1回プレゼンテーションを実施する
完成したスライドを用いて、前後のペア同士でプレゼンテーションを交互に行う。この時、聞き手側のペアは発表側のペアに対して、簡単な助言を行う。助言の内容としては、スライドの内容面に関するもの、発表の方法に関するものなどについて行うように指導する。


4. 第1回プレゼンテーションを振り返り、スライドを修正する
第1回プレゼンテーションで相手のペアからもらった助言や、自分たちが実際にプレゼンテーションを行ってみてどうだったか、反省を参考にしてスライドの修正を行う。
また、ペア同士で生徒間通信を行い、他のペアのスライドを貰ったりして言語活動を基盤とした学び合いを行うことで、生徒自身で学びを深化させられるように工夫する。


5. 第2回プレゼンテーションを実施する
1回目と同じペア同士で、第2回プレゼンテーションを行う。
聞き手側のペアは発表側のペアに対して、第1回プレゼンテーションと比べてどのような点が深まっているのか、どのような点が評価できるのかなどコメントするように指導する。


6. 本単元の振り返りをワークシートに記入する
本時の授業は本単元の最終時限にあたる。単元を通じて追求してきた「南アメリカ州が環境と向き合い、開発を続けるためにはどのような取り組みが必要だろうか。」という単元を貫く課題に対して、単元の学習を通じてどのような納得解を導くことができたのかなど個人で振り返り、ワークシートに記入する。そして、意図的指名を行い、数名に発表させる。


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