中2 社会 幕藩体制の確立:江戸時代はどんな時代なのか?【実践事例】(富士見丘中学校・高等学校)
学習した知識をもとに話し合う
富士見丘中学校・高等学校
中島 正樹教諭
ロイロノートの機能を活用しながら、学習した知識をもとに話し合い発表することで、学びが深まります。
教科書に記載されている、江戸時代の人々の暮らしについて、身分ごとに詳しく学びます。そして、教科書に掲載されている図や資料などについて気付いたことについて発言したり、これまでに学んだ中で知っていることを聞いたりしながら多くの知識を理解していきます。
前回の授業で指示した宿題、「江戸幕府はどのように全国を支配したか」について、ノートに書いた記述をタブレットで撮影して提出します。提出した宿題を一覧表示し、ポイントの確認と評価をします。
全員の解答を確認した後、分類や整理を行い、ポイントを絞りながら、全員の意見を比較します。
グループで、「江戸時代になって社会(人々の暮らし)はどのように変わったか」について、インターネットなどで確認するなどして話し合いながら、発表用のテキストを作成します。その後、グループ毎に発表をし、全員で内容を深めていきました。
ロイロノート導入のメリット
社会は単なる暗記科目ではないということを、自分たちで調べたり、発表させたりすることで、実感させることができました。
コメント・発表を比較して様々な視点で考えるようになったことで、生徒のコメント力・プレゼン力が向上しました。
生徒の意見を一覧表示し、生徒の見ている前でそれぞれの意見についてコメントし、評価をすることで、教師と生徒の対話型の、双方向的な授業を展開することができました。
実践の目標
知識を活用できる
自分の言葉で意見を発表できる
他者の考えをしっかりと聞ける
主体的に学べる
様々な意見を比較・分類・統合できる
実践の場面
1. 知識を理解し、共有する
江戸時代の人々の暮らしについて、身分ごとに詳しく説明していく。
まず、教科書に記載されていることを学ぶ。さらには教科書に掲載されている図や資料などについて気付いたことについて発言したり、これまでに学んだ中で知っていることを聞いたりしながら、様々な視点で多くの知識を理解させる。
2. 宿題の確認をする
前回の授業で指示した宿題、「江戸幕府はどのように全国を支配したか」について、ノートに書いた記述をタブレットで撮影して提出する。宿題には論述で解答する形式の課題とし、教科書・授業ノートでまとめた内容で答え、独自に調べてきたことも合せるとともに、自分の言葉でも表現するように指示する。
3. 意見を共有する
全員の解答を一覧表示する。必ず全員が見ている前で、一人一人の答えをすべて読み上げて、ポイントの確認と評価をする。特によくできている解答については、生徒に説明するように求める。他の生徒のコメントを見て、質問や感想などが出れば発言させ、それに対する説明を求める。
4. 意見を比較する
全員の解答を確認した後、分類や整理を行い、ポイントを絞っていく。
特に他の生徒が書かないような独自の観点などはフォローもあわせて紹介し、各自の気づきをさらに深めていく。それと同時に次の課題に向けての流れをつくる。
5. グループで検討する
グループを作り、「江戸時代になって社会(人々の暮らし)はどのように変わったか」についての課題を指示する。これまで自分がまとめてきた内容や共有した知識、さらには気づいた点についてインターネットなどで確認するなどして話し合いながら、発表用のテキストを作成する。
6. 各グループで発表する
グループ毎に発表する。発表をする中で、内容を深めると共に、分かりやすく印象深いものにするための工夫がみられた。中には先生と生徒の役を演じながら紹介するグループもあり、歴史用語を普段の生活で使っている言葉の中に織り交ぜ、多くの生徒の関心と理解を深めた。