小6 社会/地歴公民 江戸時代のMVPは誰だ? 江戸の社会と文化・学問 【授業案】 大阪市立苅田南小学校 天野健太郎


基本情報
学年 / 教科小6/社会/地歴公民
単元江戸の社会と文化・学問
指導要領〔第6学年〕2内容(2)(キ)江戸幕府の始まり,武士による政治の安定
教科書会社日本文教出版
授業者天野健太郎(大阪市立苅田南小学校)
投稿日2026年9月24日

単元の一部


解説動画


作成者からのアピールポイント
「なんとなくすごい」で終わらせず、既習から生まれた視点をもとに人物を選ばせるので、根拠のある歴史的思考が育ちます。
集める(Yチャート)、分析する(クラゲチャート)、分類する(全体Yチャート)と、段階ごとにシンキングツールを使い分け、考えを目に見える形にします。
一人一人のMVPを共有ノートと発表で重ね合わせ、江戸時代を多面的にとらえて、自分なりの「時代イメージ」をつくります。

この授業案のインポート用ノートデータ

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【展開1】江戸時代のMVPはだれだ ?
江戸時代でいちばん活躍した人物を決める
単元の導入で、これまでの歴史学習で人物の業績をどんな視点で見てきたかを全体で振り返り、有田和正さんのワークシートを使い色塗りをして「問い」を生成しそれをもとに生成した視点をもとに江戸時代のMVPを決める。
「世界観」「政治」「人々のくらし」 「文化の振興」といった視点
その上で、江戸時代のはじめに活躍した人物について、子どもたちが「社会の見方・考え方」をもとに考えられるようにします。「なんとなくこの人がすごい」ではなく、視点に沿って「○○がMVPだと考える」と理由づけする必要性を確認する。(この段階では詳しい情報がそろっていなくてよい)。
選んだ理由となる情報は、視点ごとにカードに書き出しておくと、後の学習で使えます。視点ごとに情報を集める際は、Yチャートに視点を設定して情報を整理する活動を全員共通の取り組みとして計画表に組み込み、子どもたちがどの視点で何を調べるのかを見通せるようにします。
振り返りは、全体で共通の視点として確認する。
これまでの授業で確認した視点(世界観・政治・人々のくらし・文化の振興など)を最初のページに残しておき、毎時間そこに立ち返れるようにする。各時間の終わりに「今日分かったこと」「次に調べたいこと」「どの視点に関わるか」を記録する欄を設けておく。


【展開2】なぜその人物を選んだの?
集めた情報は、視点に沿ってロイロノートにキーワードで蓄積していくようにする。視点ごとにYチャートやカードを設定し、どの視点に関わる情報なのかが分かる形で整理するようにする。「なんとなく集める」のではなく、視点1・視点2・視点3のどれに当てはまるかを意識して情報を集めるようにする。
共有ノートを活用し、友達が集めた情報を他者参照できるようにしておく。自分とは違う視点や、同じ人物でも別の見方をしている友達のカードを見ることで、考えを広げたり深めたりできるようにする。


【展開3】その人物はどんな活躍をしたのだろう?
ロイロノートのシンキングツールを児童に選択させ、その人物がどのように活躍したのかを分析するようにする。とくにクラゲチャートを使う場合は、頭の部分に選んだ人物の名前や肖像を入れ、足の部分に選んだ理由を書き込むようにする。理由は、前回までにYチャートに集めた情報をもとに、視点を超えて組み合わせたりしながらまとめていくようにする。
頭と足をこのように整理することで、他者参照のときに、なぜその人物を選んだのかという選択理由を友達と共有しやすくなるようにする。


【展開4】江戸時代のMVPについて発表しよう
発表を聞く際には、その人物がどの視点で活躍したのかを意識しながら聞くようにする。聞いた内容を、人物の最大の業績がどの分野に当たるのかという理由のプライオリティをつけながら整理するようにする。
全体でYチャートを活用し、人物を「社会に関すること」「文化に関すること」「学問に関すること」に分類していくようにする。分野を決めにくい人物がいる場合は、線の上に置くなど、複数の分野にまたがることが分かる形で位置づけるようにする。
Yチャート全体を俯瞰して、江戸時代の傑物たちはどんな人たちだったのかを文章化するようにする。「いろいろな人物がいるなぁ」で終わらせるのではなく、人物の多様性やその変遷をもとに、文化が花開いた時期と幕末とでは様子がちがうといった、時代による違いにも目を向けられるようにする。
こうして各自のMVPを統合した結果として、江戸時代がどんな時代だったのかを自分なりに考察できるようにし、人物の多面的な姿から江戸時代の時代イメージをつくることを学習のゴールとするようにする。なお、一人での文章化が難しい場合は、グループで取り組むことで考えを出し合い、豊かに文章化できるようにすることも考えられる。