中3 国語 筆者の考えに対して自分の意見を確立しよう なぜ物語が必要なのか【授業案】立命館守山中学校高等学校 青山 俊

中3 国語 筆者の考えに対して自分の意見を確立しよう なぜ物語が必要なのか【授業案】立命館守山中学校高等学校 青山 俊


基本情報
学年 / 教科中3/国語
単元なぜ物語が必要なのか
指導要領知識・技能(1)ウ 思考・判断・表現C(1)ア
教科書会社伝え合う言葉 中学国語3
授業者青山 俊(立命館守山中学校高等学校)

単元の一部


解説動画


作成者からのアピールポイント
ダイヤモンドチャートや情報分析チャート、PMI/KWLチャートを使用し、生徒の思考の可視化を目指した。生徒のワークシートの中にルールを記載し、明瞭なワークになるような仕掛けをつくった。

ロイロノート・スクールのnoteデータ

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【展開1】筆者の考えについて、自分の意見を書く。
導入として、前時までの授業の復習の意味を込めて行う。文章の内容(随筆)を理解したうえで自分の意見を書く活動とした。
前回までの内容が載っている授業ノートを見ながら、前時のふりかえりとともに意見をロイロノートのテキストボックスを利用して記入させ、提出させた。ロイロノートに記入させた理由は、即座に点検が行えることと、生徒の理解度を見て教員が前回の授業のふりかえりを行うかどうかがその場で判断できるからである。


【展開2】5人の班で展開1で出た意見を共有し、メモをする。
班員内(5人グループ)で意見を共有させ、メモをさせた。共有の方法は、1人1分で考えをまとめさせ班員の前で発表するということにした。この時に「頷くこと・相手の目を見ること」などといった話しやすい環境作りをするように指示した。そのための導入として、アイスブレイク(今週一番嬉しかったことは?30秒使い切って話すこと!)を行った。発表する時間とメモする時間を分けて指示することで、話しやすい環境づくりを目指した。


【展開3】質疑応答。意見を共有した後にグループ内で質疑応答をする。
展開2で出た意見についての質疑応答を行った。質問には必ず返事をすることをルールとした。自分の意見のブラッシュアップをはかった。ダイヤモンドチャートを使用し、質疑応答で出た「気になるキーワード」をメモさせた。気になる言葉は、自分の意見の磨き上げに必要となってくるため展開4のヒントとなるようなチャートを使用した。ダイヤモンドチャートはキーワードを見出すものとして使用した。ダイヤモンドチャートは関心の高いものを順番に並べて
視覚的に見ることができるため、今回の展開にて使用した。
質問には「わかりません」やパスすることを禁止した。自分の意見の深掘りとなる活動のため、このような機会を設けた。
自分の答えた質問をメモすることで、質問が終わった後のふりかえりにて「先程の回答があっていたのか」などとふりかえることができるようになる。
最低3人から質問を受けることを指示した。
一人からのみの質問は、生徒の自分の意見の深掘りにならず(多方面からの見方・新たな刺激が少ないため)、多くの生徒が考えられる機会を増やすため(質問する側・される側共に機会を増やすため)にこの人数設定とした。


【展開4】ワークシートにてふり返りを記入し、ロイロノートの提出箱に提出する。
展開1~3の総括
班活動を通して変化した意見や確固たるものとなった意見をもう一度書く。
自分の意見を確立するために使用する材料
展開1の「自分の意見」
展開2の「他の人の意見」
展開3の「質疑応答」
これらを用いて、自分の意見に変化があった場面やより強い主張となったものを認知させる。書く時に「他の人の意見」を聞いて変化があったかどうか、「質疑応答」で新たな視点が見えたかどうかに着目するように指示する。その際にPMI/KWLチャートを使い、情報の整理をさせる。そのことによって情報の可視化とそれぞれの意見の検討が行える。
授業の最後に単元のふりかえりをする。初読の感想・最終的な意見を書き、その二つを見比べて考えが変化したところを書かせる。そして今回の授業単元のなかでの大きな気づきや学んだことを最後に記入させる。これはロイロの情報分析チャートを用いて書かせる。情報分析チャートは見通しを立て、結論を出すことに向いているツールであり、今回のまとめに使用するのがふさわしいと思い使用した。



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