中2 理科 未知の白い物質を特定してみよう! 化学変化と原子・分子【授業案】玉名市立有明中学校 井上 健
学年 / 教科 | 中2/理科 |
単元 | 化学変化と原子・分子 |
指導要領 | (4)化学変化と原子・分子 ア 化学変化 |
教科書会社 | 啓林館 |
授業者 | 井上 健(玉名市立有明中学校) |
投稿日 | 2025年9月23日 |
単元全体
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作成者からのアピールポイント
共有ノートで仮説立案から実験方法の検討、結果・考察のリアルタイム協働可視化を行ったことで,生徒の探究力が飛躍的に向上した。そして,探究アイテムと振り返りを駆使し,加熱後の生成物を特定することで,元の物質が何であるかを特定する科学的思考力と言語化能力を向上させることができた。
この授業案のインポート用ノートデータ
【展開1】酸化銀の熱分解や水の電気分解の実験を通して,化学変化の特徴と原子・分子の概念を理解する
本展開では,化学変化の前後で何が同じで何が異なるかに着目させ,原子・分子の考え方を導入します。ロイロノートで粒子モデルを使って変化を図示ことで,目に見えない現象を視覚的に理解させ,化学変化の本質への気づきを促します。
【展開2】班で仮説を立て,未知の物質(砂糖・炭酸水素ナトリウム)の実験方法を構想・実施し,考察を行う
この展開では、未知の白い物質を3種類用意し,加熱による変化を観察する。その観察結果より,探究のプロセス(仮説・方法・予想・結果・考察)をロイロノート上でカードに整理し,思考の流れを可視化しました。共有ノートを活用しているので,班のみんなで実験方法を立案することができ,他班との比較共有も行うことで,自分の考察をより深めるとともに,科学的根拠に基づいた説明力を養いました。
【展開3】未知の白い物質C(炭酸水素アンモニウム)に対して,仮説を立て加熱実験を通してその正体を探る。原子・分子モデルを活用して考察する
本展開では、過去の学習や観察をもとに,自分たちで物質Cの仮説を立てて検証する実験を行いました。ロイロノートでは・仮説シートを使って方法と予想を整理しました。また,実験方法の立案が難しい生徒もいたので,探究アイテムを作成し,探究アイテムの図やモデルを自由に動かせるよう工夫した。そうすることで,生徒たちが結果やモデル図を貼り付けて視覚的に考察をまとめることができました。科学的根拠を持って説明する力と論理的な構成力を高めることができました。
【展開4】探究の軌跡を言葉にしよう
この展開では,探究の過程で得た気づきや自分の成長を振り返り,自分なりの言葉でまとめました。ロイロノートでは,印象に残った活動や考察をカードに整理し,モデル図や実験記録と組み合わせて表現することで,学びを可視化し,次の学習へつなげました。