小6 社会/地歴公民 三英傑総選挙!だれをリーダーに選ぶ? 戦国時代から幕府の統一【授業案】岐阜聖徳学園大学・教育学部 福沢天仁

小6 社会/地歴公民 三英傑総選挙!だれをリーダーに選ぶ? 戦国時代から幕府の統一【授業案】岐阜聖徳学園大学・教育学部 福沢天仁


基本情報
学年 / 教科小6/社会/地歴公民
単元戦国時代から幕府の統一
指導要領イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 ア 世の中の様子,

人物の働きや代表的な文化遺産などに着目して,我が国 の歴史上の主な事象を捉え,

我が国の歴史の展開を考えるとともに,歴史 を学ぶ意味を考え,表現すること。
教科書会社東京書籍
授業者福沢天仁(岐阜聖徳学園大学・教育学部)
投稿日2025年9月29日

単元全体


解説動画


作成者からのアピールポイント
本授業は、歴史分野と公民分野を横断的に学び、選挙の仕組みや人物を比較して選ぶ視点を身につけることを目指した。また、3英傑の学習を通して歴史的名所を知り、修学旅行と関連付けることで学びを深め、社会科と特別活動を結びつけた教科横断的な学びが実現できると考える。

この授業案のインポート用ノートデータ

hr

【展開1】≪三英傑の中であなたなら誰を選ぶか考えよう≫これまでの授業を振り返り、三英傑から自分の1人を選ぶ
この活動では、児童がこれまで歴史の授業で学んできた三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の中から、リーダーとして最もふさわしい人物を選ぶ選挙を開催する。
この選挙は準備、振り返りを含め四時間を通じて行うものであり、一時間目で児童はそれぞれの偉人が歴史上で成し遂げた功績や、社会に与えた影響について復習する。
「三英傑総選挙」では、三英傑それぞれのリーダーシップの特徴や、その時代における役割を理解し、自分自身がどのようなリーダー像を重視するのかを考えながら、投票する人物を選ぶものである。例えば、織田信長の革新的な改革や戦略性、豊臣秀吉の統率力と政策の独創性、徳川家康の長期的な安定を重視した統治など、それぞれのリーダーが持つ特性を深く考察することを目指す。 


【展開2】≪人物について調べよう!≫自分の選んだ人物について動画や教科書を使って調べる
①児童がまずは各自で課題解決(自分の推しの当選)に向けた「発散」の場面として、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の生き方や功績についてWEBカードや教科書で調べてフィッシュボーン図に書き込む活動を設定する。

②それぞれの人物について、与えられた教材や資料から情報を読み取り、その内容をもとに良いところと弱点をリストにまとめる。このプロセスを通じて、児童が自由に考えを洗い出し、情報を整理する機会とする。
※提示されている動画では足りない場合には各自でさらに調べても良い。


【展開3】≪応援演説の準備≫児童が選んだ理由を具体的に考え、みんなに伝える準備をする(児童の考え収縮させる)
①前回の活動を踏まえ、三英傑の中から自分と同じ人物を選んだ仲間でグループを作り、クラゲチャートを完成させる。同じ人物を選んだ人数が多くなる場合は、2つのグループに分ける。例えば、36人のクラスでは、織田信長6人×2グループ、豊臣秀吉6人×2グループ、徳川家康6人×2グループとする。ただし、人数は児童の選択状況に応じて柔軟に調整する。

②同じ人物を選んだ各グループで作成したクラゲチャートを合体させ(グループが2つ以上の場合)、より充実した内容にまとめる。

③クラゲチャートの作成を通じて、自分たちが選んだ人物の強み、業績、そして弱みについて改めて整理・共有する。弱みについては、それが弱点とならないよう反論も考え、説得力を高める。これらの情報をもとに、次回予定されている他の考えの人と混ざったグループでの応援演説の準備を進める。


【展開4】≪応援演説&総選挙≫児童が各グループで応援演説を行い、それを踏まえて投票を行う
①前回準備した応援演説を、他の考えの人と混ざったグループで行う。この際、自分の主張だけでなく、他の意見もしっかりと耳を傾けることできるように指導する。また、自分の考えを深めるためには、他者の視点を受け入れるため、相手の意見に対して反応を示し、なぜその考えに至ったのかを考えることまでできるようにする。

②応援演説の後には、質問の時間を設ける。この時間を使って、グループの仲間の質問に答えて、自分の意見を主張するとともに、自分の主張を客観的にみた時の意見(グループの仲間の意見)を理解して改めて考えるようにする。

③グループ内で応援演説が終わった後、投票を行う。投票は、児童がそれぞれの考えをしっかりと持ち、自分の判断に基づいて行うよう、投票だけでなく理由を書かせる。
※投票結果は次回に伝えることで、児童の興味や関心を高め、次回の学習に向けての意欲を引き出すようにする。


【展開5】≪結果の発表&振り返り≫これまでの活動を振り返り、自分の学びをまとめる
①これまで作成してきたクラゲチャートをもとに、本時は視点を変えて、1つの人物ではなく、天下統一を目指した三英傑の政策や行動が、当時の社会や政治の仕組みにどのような変化をもたらしたのかを考える活動を行う。単に事実を確認するだけでなく、それぞれの行動がどのように社会に影響を与えたのかまで考えられるようにする。この過程を通じて、児童は歴史的な出来事や政策の背景をより深く理解することができると考える。

②最後に学習シートを用いて、これまでの四時間の活動全体を振り返る。


Powered by Helpfeel